目的別に使い分けたい代表的なサプリとプロテインを、種類・効果・選び方で整理しました。
筋トレを始めると、食事だけではカバーしきれないことが出てきます。
そんなときに役立つのが、サプリメントやプロテインです。
けれど、いざ取り入れようとしても、
ホエイ、クレアチン、BCAA──名前は知っていても、違いや目的がよくわからないまま摂っている人も多いはずです。
このガイドでは、筋肥大・回復・減量・体調管理といった目的に合わせて、
トレーニーがよく使う代表的なサプリとプロテインを整理し、それぞれの働きや成分、選び方をわかりやすく解説しています。
ただ摂るのではなく、自分の目的に合ったものを選べるように。
今のあなたに合ったサプリが、きっと見つかります。
セクション1|目的別サプリ・プロテイン早見リスト
サプリメントやプロテインにはさまざまな種類がありますが、すべてを一度に取り入れる必要はありません。
大切なのは、自分の目的に合わせて、いま必要なものを見極めることです。
このセクションでは、筋肥大・回復・減量・体調管理といった目的ごとに、
トレーニーがよく使う代表的なサプリとプロテインを分類して紹介します。
あくまで全体を見渡す地図のようなものとして参考にし、
次のセクションから、それぞれの特徴をより詳しく見ていきましょう。
筋肥大を目指す人
- ホエイプロテイン(WPI/WPC)
- クレアチン
- EAA / BCAA
- β-アラニン
- シトルリン(NO系)
回復を早めたい人
- グルタミン
- マルチビタミン・ミネラル
- プロテイン(就寝前ならカゼインもおすすめ)
- ZMA(亜鉛・マグネシウム)
- オメガ3(抗炎症・疲労軽減)
減量・ボディメイク中の人
コンディションを整えたい人
- プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌)
- オメガ3
- 食物繊維(イヌリンなど)
- マグネシウム(睡眠サポート)
- マルチビタミン・ミネラル
セクション2|プロテインの種類と選び方
プロテインといっても、種類はいくつかあります。
吸収の速さや原料によって特徴が異なり、目的や摂るタイミングによって適したタイプが変わります。
ここでは、代表的なプロテインの種類と選び方のポイントを紹介します。
ホエイプロテイン(WPC / WPI / WPH)
もっとも一般的なのが、牛乳由来のホエイプロテインです。
- WPC(コンセントレート):価格が手ごろで初心者にも人気。乳糖が含まれるため、お腹がゆるくなりやすい人は注意。
- WPI(アイソレート):乳糖がほとんど除去され、吸収も速い。筋肥大を目指す人におすすめ。
- WPH(加水分解):消化吸収が非常に速く、アスリート向け。やや苦味があり価格は高め。
いずれもトレーニング直後に適したプロテインです。
カゼインプロテイン
消化吸収がゆっくり進み、腹持ちが良いタイプです。
就寝前など長時間栄養がとれない場面に向いています。
夜間の筋分解を防ぎたいときに活用されます。
ソイプロテイン(植物性)
大豆由来の植物性プロテイン。
吸収がゆるやかで腹持ちが良く、減量中や間食代わりにも向いています。
女性向けのイメージがありますが、男性トレーニーにも有効です。
ベジプロテイン(ピープロテイン・ライスプロテインなど)
豆や米など、複数の植物性原料をブレンドしたタイプ。
乳製品が合わない人やヴィーガン志向の人に選ばれています。
栄養バランスに優れていますが、風味にクセがあることもあります。
ブレンドプロテイン
ホエイとカゼインなど、複数の種類を組み合わせたタイプ。
吸収速度の違う成分をバランスよく含み、どんなタイミングでも使いやすい万能型です。
選び方のポイント
プロテインを選ぶときは、「体質」と「目的」を基準にしましょう。
- 乳糖に弱いなら、WPI・ソイ・ベジタイプ。
- コストを抑えたいなら、WPC。
- 就寝前はカゼイン、朝食代わりにはソイやブレンドタイプが適しています。
そして何より大切なのは、続けやすさ。
味、価格、飲みやすさ。毎日の習慣にしやすいかどうかも、大事な選択基準です。
セクション3|筋肥大・パフォーマンス向上に役立つサプリメント
筋肉を効率よく増やしたい。トレーニング中のパフォーマンスを高めたい。
そんなとき、プラスのサポートになるのがこのセクションで紹介するサプリメントです。それぞれの成分には明確な役割があり、タイミングと量を守ることで、筋肥大や出力の向上に貢献します。
クレアチン
無酸素運動時の瞬発力を高める定番成分です。
ATP(エネルギー)の再合成を助ける働きがあり、高強度のトレーニングでパフォーマンスを向上させます。
- ポイント:体内に蓄積して効くため、飲み続けることが重要
- 推奨摂取量:1日3〜5g
- 摂取タイミング:トレーニング後またはいつでもOK
EAA(必須アミノ酸)/BCAA(分岐鎖アミノ酸)
どちらも筋肉の材料となるアミノ酸で、EAAは9種の必須アミノ酸をすべて含み、BCAAはロイシン・イソロイシン・バリンの3種に特化しています。
- ポイント:
EAAは筋たんぱくの合成を強く促進
BCAAは筋分解を抑える効果がある
減量中や空腹時のサポートにも有効 - 推奨摂取量:
EAA:1回あたり5〜10g
BCAA:1回あたり5g前後 - 摂取タイミング:
トレーニング中・前後、もしくは空腹時
β-アラニン
筋肉内のカルノシン濃度を高め、乳酸の蓄積を抑えることで、筋持久力や“あと数回の粘り”をサポートします。
- ポイント:
高回数トレや短いインターバルのセットに向いており、摂取初期にピリピリ感(パラステジア)が出ることがありますが、無害です - 推奨摂取量:1回2〜3g、1日4〜6g(分けて摂るのが望ましい)
- 摂取タイミング:いつでもOK(継続摂取が必要)
シトルリン(NO系)
一酸化窒素(NO)の生成を促し、血管を拡張することでパンプ感や血流を高めます。
酸素や栄養の運搬を助けるため、回復にも好影響を与えます。
- ポイント:
効いてる感を得たい人や、トレーニング前にパンプを狙いたい人に人気 - 推奨摂取量:シトルリン・マレート換算で1回6〜8g程度
- 摂取タイミング:トレーニングの30〜60分前
セクション4|減量・回復をサポートするサプリメント
減量期はカロリー制限により、どうしても栄養が不足しがちです。
また、ハードなトレーニングを続けるためには、回復力の底上げも欠かせません。
このセクションでは、減量中の代謝サポートやトレーニング後の回復促進に役立つ代表的なサプリメントを紹介します。
グルタミン
筋分解を防ぐだけでなく、腸内環境や免疫力のサポートにも役立ちます。
減量中や疲労がたまりやすい時期におすすめです。
- ポイント:トレーニング後や就寝前に摂取しやすい
- 推奨摂取量:約5g
- 摂取タイミング:トレーニング後または就寝前
マルチビタミン・ミネラル
減量中は食事内容が限られるため、微量栄養素が不足しやすくなります。
体調を整え、代謝をスムーズに保つための土台サプリです。
ポイント:原材料や配合量によって質に差が出るため、選ぶ際は内容を確認しましょう。
カフェイン
脂肪燃焼や集中力の向上をサポートします。
減量中の「やる気が出ない」タイミングでも役立ちます。
- ポイント:刺激が強いため、夕方以降は避ける
- 推奨摂取量:100〜200mg(個人差あり)
- 摂取タイミング:トレーニング30〜60分前(朝〜午後がおすすめ)
L-カルニチン
脂肪をエネルギーとして使う過程をサポートします。
有酸素運動との相性が良く、カフェインと組み合わせることで相乗効果が期待できます。
CLA(共役リノール酸)
体脂肪の蓄積を防ぐとされる脂肪酸の一種です。
脂質としてのカロリーはありますが、うまく取り入れることで体脂肪のコントロールを助けてくれます。
セクション5|コンディションを整えるためのサプリメント
筋肉を育てるには、ただ鍛えるだけでなく、体調やメンタルの安定、消化・吸収といった「整える力」も欠かせません。
このセクションでは、トレーニーの体内環境を支える代表的なサプリメントを紹介します。
プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌)
腸内環境を整え、免疫力や栄養吸収の効率をサポートします。
便通や肌の調子にも良い変化が現れやすい成分です。
- ポイント:継続摂取が重要
- 推奨摂取量:製品の推奨量に準拠(1日1回目安)
- 摂取タイミング:朝食後または就寝前
食物繊維(イヌリンなど)
水溶性食物繊維は、腸内の善玉菌を育てるプレバイオティクスとしても大切です。
特にイヌリンは整腸作用が強く、水に溶けやすいため、プロテインやサプリに混ぜて摂りやすいのが特徴です。
目的別の活用:減量中の満腹感サポートや腸内環境の改善に役立ちます。
オメガ3(フィッシュオイル・亜麻仁油)
炎症を抑える働きがあり、関節・心血管・脳など幅広い健康維持に貢献する脂肪酸です。
トレーニングによる慢性的な炎症や、回復の質を高めたいときに活用されます。
注意点:酸化しやすいため、品質の高い製品を選びましょう。
マグネシウム(+ビタミンB群)
筋肉の収縮や神経伝達に関わり、睡眠や回復の質を高めます。
ZMA(マグネシウム・亜鉛・ビタミンB6)としての摂取も人気です。
- ポイント:リラックス作用があるため、就寝前に適している
- 推奨摂取量:200〜400mg(マグネシウム)※過剰摂取に注意
- 摂取タイミング:就寝前
マルチビタミン・ミネラル(体調管理)
体調管理の基本として、やはり欠かせないのがマルチビタミン・ミネラルです。
「なんとなく不調」「疲れやすい」といった症状は、栄養バランスの乱れから来ていることもあります。
セクション6|失敗しないサプリの選び方と注意点
サプリメントやプロテインは、うまく活用すれば心強い味方になります。
ただし、なんとなくの選択や過剰な摂取は、体にとって逆効果になることもあります。
ここでは、すべてのトレーニーに知っておいてほしい「サプリ選びの基本ルール」を紹介します。
1. 原材料・添加物にも目を向ける
主成分だけでなく、甘味料・香料・保存料といった添加物にも注目しましょう。
とくに毎日摂るものだからこそ、できるだけシンプルで自然な成分を選ぶのが理想です。
人工甘味料に敏感な人や、お腹がゆるくなりやすい人は、無添加タイプやナチュラル系も視野に入れて。
2. 吸収と組み合わせを意識する
サプリは、相性の良い成分と組み合わせることで吸収効率が高まることがあります。
例:クレアチン+糖質、鉄分+ビタミンC、マグネシウム+ビタミンB6
逆に、吸収を妨げる組み合わせもあるため、気になる場合は摂取タイミングをずらす工夫も効果的です。
3. ブランドと価格に惑わされない
有名ブランドや高価格=高品質とは限りません。
信頼できるかどうかは、製造工程や第三者機関のテスト、原材料表示などから見極めましょう。
安すぎる商品には注意が必要ですが、「高ければ安心」という思い込みも禁物です。
4. すべてを摂る必要はない
すべてのサプリを取り入れる必要はありません。
自分に本当に必要なものを、目的に合わせて選ぶ。
それが、無理なく続けるための近道です。
まとめ|選ぶ力は、自分を整える力になる

Photo by Aleksander Saks on Unsplash
サプリメントやプロテインは、ただ摂ればいいものではありません。
目的や体調と向き合い、自分に合ったものを選ぶこと。
そのプロセス自体が、トレーニーとしての感覚を育ててくれます。
このガイドが、あなたの体づくりにとって「選ぶ軸」となりますように。