──なぜ今、クリーンな食事が必要なのか?
「食べすぎる時代」をどう生きるか
食べものは、体をつくる。
それは、筋トレをしていれば自然と実感することだ。
タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル──
そのすべてが、筋肉や代謝、集中力の材料になる。
けれど、それは何も今に始まったことではない。
人類は、ずっと“食”と共に生きてきた。
狩りをして、採って、調理して、食べる。
生きるために、体を動かして、食べてきた。
だからこそ、今の「何でも簡単に食べられる」環境が、
僕たちの身体に合わないのは、ある意味当然なのかもしれない。
──なぜ、クリーンな食事が必要なのか?
その答えは、“過去”にある。
1. 生きるために、食べていた時代

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人類の歴史の大半は、飢えとの戦いだった。
食べることは、生きることそのもの。
動物を狩り、植物を採り、火を使って調理する。
そこにあったのは、自然そのままの“本物”の食べ物だった。
体を動かすことが前提で、
食事はエネルギーであり、回復であり、命の補給だった。
余計な添加物も保存料もない時代。
すべてが、必要なぶんだけで構成されていた。
2. 食が、欲望に寄り添うようになった時代

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産業革命以降、世界は大きく変わった。
カロリーを確保するのは、もはや難しくない。
むしろ、“摂りすぎること”が問題になった。
ファストフード、加工食品、糖質に偏った飲料やスナック。
それらは、「栄養のため」ではなく、「売れるため」に設計されている。
栄養よりもコスト。
健康よりも快楽。
「人のための食」から、「企業のための食」へ。
食が、本来の役割からズレはじめた。
3. 飽食に、体がついていけない

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僕たちの身体は、いまも“飢え”に備えるようにできている。
甘いものを欲しがるのも、脂肪を溜め込みやすいのも、
進化の中で培われた「生き残るための知恵」だ。
けれど今は、毎日が“ごちそう”になった。
その進化と現実のズレが、体を崩す。
肥満、糖尿病、慢性炎症──
現代の病は、「食そのもの」よりも、「食の環境」が原因になっている。
体に悪いのは、
“食べもの”ではなく、“食べすぎてしまう仕組み”だ。
4. クリーンな食事と筋トレは、現代のサバイバル術

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筋トレは、現代における“狩り”だ。
目的を持って体を動かすことで、
「食べる理由」に意味が宿る。
クリーンイーティングは、
“本来の体”に合わせた食事の形。
余計なものを入れず、
必要なものを選ぶ。
それは、ただの健康法ではない。
自分の“環境”を、自分で設計するということだ。
甘さに流されるのではなく、
情報に振り回されるのでもなく──
自分のために、自分で選ぶ。
クリーンな食事は、意思の表れだ。
まとめ

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僕たちは、もはや自然の中では生きていない。
けれど、自然だった頃の体で、生きている。
そのギャップを埋めるには、
鍛え、選び、整えていくしかない。
筋トレとクリーンイーティングは、
飽食の時代を生き抜くための、静かな武器だ。
何を食べるか。
どう生きるか。
その選択が、身体を変え、人生を変えていく。