── 静かに積み重ねる者の、美しき証明
トレーニーは、なぜ孤独を感じるのか
ジムには人がいる。
だけど、その空間にはそれぞれの闘いがある。
同じ場所にいても、交わらない。
ただひたすらに、自分と向き合っている時間。
一緒に始めた友人が、気づけば来なくなったとき。
休日の誘いを断って、いつも通りにルーティンをこなしたとき。
まだ暗い朝、人より早く起きて動き出したとき。
誰もいない夜、静かなジムに向かうとき。
ふと感じる。
自分だけが何かを我慢している気がする。
なんでこんなに孤独なんだろう。
けれど、その孤独こそが、
本気で何かを変えようとしている証なのかもしれない。
孤独は、間違いのサインじゃない
SNSには、誰かと笑っている写真が並ぶ。
みんな楽しそうに見える。充実しているようにも見える。
そんな中で、一人で黙々とトレーニングしている自分が
どこか浮いて見えることもある。
これでいいのか。
そう不安になる日もある。
でも考えてみてほしい。
本当に何かを変えようとする人は、たいてい静かに挑んでいる。
つるんでいては届かない場所が、確かにある。
孤独を感じるということは、
流されていない証拠だ。
静けさの中に、育つもの

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最初は、ただの寂しさに感じる。
けれど、続けるほどに気づく。
静かな時間には、豊かさがある。
誰にも見られていない。
誰とも比べない。
だからこそ、自分にだけ集中できる。
やがてその時間は、
自分だけのために使える贅沢な時間に変わっていく。
雑音のない空間は、
自分の中の小さな声に気づけるチャンスでもある。
その声に従って積み重ねた時間が、
誰にも奪われない芯となって、内側に育っていく。
孤独に強くなることは、人生に強くなること
誰かがいないと不安になる。
認められないと、自信が持てない。
そんな状態から、自分を解放していく。
孤独に耐えるというのは、自分を支える軸を自分の中に持つこと。
トレーニングを通じてそれが身についた人は、強い。
なぜなら、それはジムの中だけの話じゃないからだ。
一人で踏ん張れる。
誰にも見られていなくても、自分を律することができる。
その力は、
人生のいろんな場面で効いてくる。
孤独の先にあるもの
トレーニングは、誰かに見せるためじゃない。
自分との約束を果たす行為だ。
どれだけ孤独でも、やめない。
ただ、淡々と続けていく。
なぜなら、
「こうありたい」と願った自分が、まだそこに届いていないから。
その姿に近づくために、今日もまた向き合う。
誰にも見られていない場所で、自分のためだけに。
夢や目標が高ければ高いほど、
孤独を感じる時間は増えていく。
でもその時間を、
乗り越えた者だけが手にできるものがある。

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孤独を恐れるな。
それは、
自分の中に強さが育っているサインだ。
静かに、だが確かに。