変化を受け入れる姿勢が、トレーニーを伸ばし続ける。
筋トレは、自分で考える時間が多い。
メニューを組み、食事を選び、休養の取り方を決める。
本やネットで学び、先輩のアドバイスを受けることもある。
けれど──
その方法が自分に合っていなかったり、
最新の知見では非効率だったとしても、
多くの場合、気づかないまま続けてしまう。
理由はシンプルだ。
「正しい」と信じているからだ。
だが、信じることと事実は別だ。
本当に伸び続けるトレーニーは、
その差に気づき、変わる勇気を持っている。
その力こそが「知的謙虚さ」だ。
では、その正体を見てみよう。
知的謙虚さとは何か
知的謙虚さ(Intellectual Humility)とは、
「自分の知識や判断には限界がある」という事実を受け入れ、
新しい情報や他人の意見に対してオープンでいる姿勢だ。
これは単なる謙遜ではない。
「自分は何も知らない」と卑下することでもない。
むしろ、自分の知識や経験を土台にしながら、
そこに足りない部分や間違いがあるかもしれないと考える、
前向きなスタンスのことだ。
トレーニー目線で言えばこうだ。
- 今のフォームやメニューが最適だと思っていても、改善点があるかもしれない
- 長年信じてきた減量法が、自分の体質やライフスタイルには合っていないかもしれない
- 最新の科学や他人の成功例が、自分にも役立つかもしれない
この姿勢がある人は、変化を受け入れやすい。
変われる人は、伸び続ける。
トレーニーに必要な理由

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筋トレの世界は、常に変化している。
昔の常識が覆され、新しい理論や実践データが次々と生まれている。
知的謙虚さがあれば、こうした変化を自分の成長に取り込める。
- 新しい方法を柔軟に試せる:変化を恐れず、自分に合う方法を見つけられる
- 合わないやり方を早く手放せる:無駄な時間や労力を減らせる
- 最適解を更新し続けられる:成長のペースを落とさず、長期的に伸び続けられる
この柔軟さは、一見遠回りでも、実は最短ルートだ。
知的謙虚さがないとどうなるか
知識や経験が増えると、人は「自分は正しい」と考えやすくなる。
だが、その考えこそが、成長を止めるブレーキになることもある。
- 間違いに気づけない:自分の方法を正しいと信じ続け、改善の機会を逃す
- 停滞が長引く:トレーニングも食事も変えないから、体も変わらない
- 怪我のリスクが高まる:間違ったフォームや過剰な負荷を修正できず、同じ痛みを繰り返す
- 時間と労力を浪費する:合わない方法に貴重な時間を使い続けてしまう
このループから抜け出すには、
「自分は間違っているかもしれない」という前提を持つことが第一歩になる。
知的謙虚さを鍛える方法

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- 質問する勇気を持つ:わからないことは聞く。誰かに「知らない」と思われるより、間違ったまま進む方がはるかに損だ
- 複数の情報源を持つ:ひとつの本やサイト、ひとりの意見だけに頼らない。違う視点を集めて、自分で検証する
- 定期的に振り返る:3か月に一度は、自分のトレーニングと食事を見直す。「この方法は本当に今の自分に合っているか?」と問いかける
- 短期間だけ試す:新しいやり方は、とりあえず2〜4週間だけ試す。合えば続け、合わなければやめればいい
この4つを回し続ければ、知識も方法も常にアップデートされる。
変われる人だけが伸び続ける
筋肉は、同じ刺激を繰り返しても成長しない。
人間も同じだ。
やり方を見直し、新しい方法を試す。
その繰り返しが、体も思考も鍛えていく。
変化を受け入れる姿勢は鍛えられる。
守るのは現状じゃない。成長だ。
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