ご褒美のはずが、後悔に変わっていた。そんな自分を変えた“ある工夫”
「今日はチートデーだ!」その瞬間、すべてが緩んだ
減量中のある日。
「よし、今日はチートデーだ」と決めて、コンビニで好きなスイーツを買い込んだ。
アイス、菓子パン、ポテチにラーメン。ひとつ食べるたびに、さらに“もっと”が欲しくなっていった。
気がついたら、冷蔵庫も袋も空。
お腹はパンパン、でも満たされた気はしない。
むしろ罪悪感と、止められなかった自分への小さな失望だけが残っていた。
「これ…本当にご褒美だったのか?」
そう思ったのが、チートデーとの向き合い方を見直すきっかけだった。
チートが暴走するのは、あなたの意思が弱いからじゃない

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あのとき、自分を責めたくなった。
「自制心が足りない」とか「甘えただけ」とか。
でも、後になって冷静に考えてみたら──それは違った。
実際には、チートが暴走するにはちゃんと理由がある。
それは意思が弱いからじゃなく、むしろ仕組みや準備がないからだった。
たとえば──
- 普段、食事をガチガチに我慢しすぎていた
- 「今日は好きなだけ食べていい」という曖昧な設定
- その日に限ってカロリー記録をやめてしまった
そういう積み重ねが、「ご褒美」のはずのチートデーを、ただの暴食スイッチに変えていた。
「今日は自由に食べる日」じゃなく、「乱れずに食べる日」にする
それからは、チートデーを“感情”で決めるのをやめた。
「今日疲れたからチートでいいか」「なんとなく甘いもの食べたいからチートにしよう」
──そうやって思いつきで始めると、ほぼ間違いなく食欲が暴走する。
だから今は、こう考えている。
チートデーは、自由に食べる日じゃない。乱れずに食べる日だ。
むしろ、自分を試す日。
「今の自分、ちゃんとコントロールできるか?」って確かめるような、ちょっと緊張感のあるご褒美。
自分ルールで整える。“暴れないチート”をつくるために

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そんなふうに考え方を切り替えたうえで、実際に取り入れてる“暴れないための工夫”がいくつかある。
① ざっくりでいいから、前日までに「何を食べるか」決めておく
「何でもOK」は結局、終わりがない。スイーツ○、揚げ物✕、くらいのゆるい線引きでOK。
② 総カロリーは記録する
「今日は記録も休み」は本当に危ない。数字を見てるだけで、かなり歯止めがきく。
③ 翌日の食事は軽めに調整
「戻す日」とセットにしておくと、1日で完結できる。後悔を翌日に持ち越さない。
④ 家族や友人との予定に合わせてチートを入れる
誰かと食事する日にチートを設定することで、心からその時間を楽しめるようになった。
“自分だけの都合”じゃなく、“誰かと過ごす日”を優先することで、
ただの食欲解放じゃなく、精神的にも癒される時間になる。
「食べる日」じゃなく、「自分を知る日」にしていく
チートデーは、単なる“ご褒美”じゃない。
今の自分の状態や、欲求の強さ、食との向き合い方が全部あぶり出される。
むしろこれは、自分の食欲やメンタルを観察する日でもある。
もし暴走したとしても、それはそれで気づきになる。
「最近ストレス溜まってたな」とか「この制限ちょっときつすぎたな」とか。
そこに気づければ、次はもう少しうまくできる。
そうやって、ただ食べるだけの日から、「自分を知る日」へ。
それが今の自分にとっての、チートデーの意味だ。

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まとめ
チートデーは、心も身体も軽くしてくれる強力な“ツール”。
でも、うまく扱えなければ、ただのブレーキ破壊になってしまう。
- 思いつきで始めない
- 記録を捨てない
- 予定に合わせて入れる
- コントロールを手放さない
そうやって、自分の手で主導権を握っておく。
それだけで、チートデーは「食べ過ぎた後悔の日」から「前に進むための一日」になる。
たまには食べよう。
でも、ちゃんと自分の手で“選んで”食べよう。