今日はジムを休むべきか、それとも行くべきか。

気分が沈む日に知っておきたい、心と体の仕組み


なんとなく気分が重い日。
トレーニングに行こうか迷いながら、ジムの荷物だけは準備してみる。
でも、体が動かない。

そんな経験は、真面目にトレーニングに取り組んでいる人ほど、何度かあるのではないでしょうか。

そのとき、私たちの頭に浮かぶのは「これはただの甘えじゃないか?」「さぼっているだけでは?」という自己否定の声です。

けれど、気分が沈む日=サボりとは限りません。
実際には、心の状態や脳の働きが体に大きく影響していることがわかっています。
この記事では、「サボり」と「心の疲れ」の違いを見極めるための知識と、そうした日への向き合い方をお伝えしていきます。


メンタルの落ち込みは、脳と神経の疲労

気分が沈むのは、意志が弱いからではありません。
その背景には、「脳」と「神経」の疲れが関わっていることが、近年の研究でも明らかになっています。

たとえば

  • 幸せホルモンと呼ばれるセロトニン
  • やる気や集中に関係するドーパミン
  • 自律神経(交感神経・副交感神経)のバランス
  • 睡眠の質やホルモン分泌の乱れ

これらの機能が低下すると、気分だけでなく体のエネルギーや反応スピードにも影響が出てきます。

つまり、気分が沈む日は、見た目には元気に見えても「体の深部」では疲労が蓄積している状態なのです。


無理をしてトレーニングすると何が起こる?

このような状態で無理にジムに向かうと、いくつかのリスクが伴います。

  • フォームが崩れやすくなる
     → 集中力が落ちているため、いつも通りの動きができなくなる
  • 怪我のリスクが高まる
     → 注意力が散漫になり、負荷の調整やマシン操作を誤ることも
  • 疲労が抜けず、パフォーマンスが低下
     → むしろ「やったのに調子が悪い」という悪循環へ

体の声を無視したトレーニングは、一時的に達成感を得られるかもしれませんが、結果として回復を遅らせる原因にもなります。


サボりとメンタル落ちの判断基準

Photo by Anastase Maragos on Unsplash

では、どうやって「ただのサボり」と「心の疲れ」を見分ければいいのでしょうか。

以下にいくつかの基準を示します。

● 動機の違い

  • サボり:なんとなく面倒。スマホや他の誘惑に流れやすい。
  • メンタル落ち:行きたい気持ちはあるのに体が動かない。息が詰まるような重さ。

● 身体のサイン

  • サボり:体調は普通。元気だけどやる気が出ない。
  • メンタル落ち:頭が重い、胃が重い、寝つきが悪い、動悸があるなどの身体症状。

● 休んだあと

  • サボり:翌日も同じパターンで先延ばし。
  • メンタル落ち:少しスッキリする。罪悪感よりも安心感が勝る。

セルフチェックリスト

以下に5つのチェック項目を用意しました。
当てはまる数を目安に、今日はどう過ごすかの判断材料にしてみてください。

□ ジムに行きたい気持ちはある
□ 頭がぼんやりしている
□ 体がだるい、または緊張している
□ 最近よく眠れない、または寝すぎている
□ 楽しいことにも反応しにくい

→ 3つ以上当てはまったら、「心の疲れ」のサインです。
 今日は、しっかり休むことを選びましょう。


気分が沈む日の過ごし方:回復の選択肢

休む=何もしない、というわけではありません。
その日の状態に応じて、体と心が回復に向かう行動を選ぶことが大切です。

  • 軽い散歩やストレッチで副交感神経を優位に
  • 自然の中に身を置く(公園、川沿い、木の多い道など)
  • 寝る、休む、あえて何もしない時間を持つ
  • 音楽を聴く、湯船に浸かる、おいしいものをゆっくり食べる

体を鍛える日もあれば、心を整える日があっていい。
その選択が、次のトレーニングへのエネルギーを生み出してくれます。


まとめ|休むことは、前に進むための選択

Photo by Nathan Trampe on Unsplash

「今日はジムを休んでもいいか」
この問いに、確かな答えを持てる人はまだ少ないかもしれません。

けれど、心と体はつながっています。
どちらかが悲鳴を上げているときは、もう一方も調子を崩します。

サボりではなく、整える時間としての休み。
それは甘えではなく、前に進むための必要な一歩です。

そしてもし、あなたが「休んだほうがいい」とわかっていながらも、
その決断に迷いや後悔を感じているのなら、それは、とても自然なことです。

真面目に続けている人ほど、迷います。
「今日休んだら、継続が途切れてしまうのでは」
「一日さぼると、筋肉が落ちてしまうのでは」
そんな不安が頭をよぎることもあるでしょう。

でも、大丈夫です。
筋肉も、習慣も、一日では崩れません。
回復してからでも、いくらでも取り戻せる。

だからこそ
休むと決めたら、考えすぎない。振り返らない。後悔しない。
その潔さが、心と体を回復へと導いてくれます。

また、明日から始めればいい。
回復したあなたは、きっと前よりも強くなっているはずです。


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