「飲まない」は、苦しみではない
週末の飲み会も、トレ後のビールも、もう習慣になっていた。
でもふと思った。「これ、ほんとに必要か?」
体を整えようとしてるのに、
気持ちを鈍らせるもので、夜を終わらせていた。
なんとなく飲む夜に、成長はなかった。
ただ、揺れて、鈍って、リセットされるだけだった。
──お酒をやめたことで、むしろ自由になった。
肌が整い、眠りが深くなり、朝が軽くなる。
なにより、自分の“芯”がブレにくくなっていった。
これは、我慢の話じゃない。
自分の人生を、静かに取り戻す話だ。
理由|“鈍る夜”に違和感があった

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小さな違和感から始まった
飲み会のあとに寝つきが悪くなる。
翌日のトレで力が出ない。
──でも、一番気になっていたのは
「自分の感覚が鈍ること」だった。
感情の波が平たくなる。
考えごとを避けるようになる。
「まあいいか」で片づけてしまう夜が増えていた。
そのうち、
自分の中の“芯”が薄れていくような感覚があった。
時間が、知らないうちに消えていった
飲みながら動画を流し、スマホをいじり、気づけば深夜。
とくに楽しいわけでもないのに──
「整えるはずだった夜」が、どこかに流れていっていた。
体は鍛えているのに、時間の使い方は雑になっていた。
そんな自分に、薄い違和感を抱いていた。
鈍らせるものを、手放したかった
お酒が悪いわけじゃない。
ただ、自分には「飲まない方が整う」実感があった。
思考が冴える。
感情が静かに落ち着く。
夜、自分とちゃんと向き合える。
卒酒は、「感度」を取り戻す選択だった。
やめたんじゃない。「卒業」しただけ
無理に断ったわけじゃない。
「もういらないな」と、自然に思えた。
お酒がなくても、自分を満たせる。
──それが、卒酒を選んだ理由だった。
変化|卒酒で整っていったこと
体|軽くなった、すべてが

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朝のダルさがなくなった。
寝つきも、眠りの深さも、まるで別人のように整った。
肌も整い、むくみが減り、顔がシャープになった。
筋トレの成果も、見えやすくなった。
お酒をやめただけで、生活のスイッチが入った。
自然と、整える方向に向かっていった。
心|イライラが減り、静かになった
飲んだ翌日に自己嫌悪があったり、
ふとしたことで感情が揺れたりすることがあった。
でも卒酒してからは、
心が静かに落ち着いている状態が続くようになった。
無理にポジティブになるんじゃなく、
ただ“ブレずに在れる”状態。
芯のある自分に、戻っていく感覚だった。
時間|夜が、自分のものになった
最大の変化は、夜の時間の質だった。
お酒でリセットするだけの夜から──
読書をし、音楽を聴き、思考を巡らせる夜へ。
翌朝の目覚めが安定し、日中の集中力も上がる。
「飲まない夜」は、暮らしを底上げする選択だった。
再設計|夜に、自分を取り戻す

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1. 炭酸水があれば、十分だった
最初は手持ち無沙汰だったけれど、
冷えた炭酸水やノンアル飲料があれば、それで満足できた。
むしろアルコールがないことで、
“飲むこと”そのものの楽しさが戻ってきた。
2. 習慣が変わった
お酒を飲まない夜は、時間の使い方に目が向く。
読書、ストレッチ、軽い掃除、日記──
意味のある習慣が、自然と入り込んできた。
気づけば夜が「整える時間」になっていた。
3. 静かな夜に、自分と向き合う
酔わない夜は、驚くほど静かだ。
ぼんやりと流す夜より、
“素の自分”で向き合える時間の方が、ずっと満たされていた。
「飲まないとやってられない」ではなく、
「飲まない方が、自分らしい」。
その違いは、小さくて、大きかった。
まとめ

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お酒をやめて、たしかに失ったものもある。
盛り上がる場のノリや、手軽な気晴らし──
でもその代わりに、
芯のある“静かな夜”が、自分の元に返ってきた。
卒酒は、我慢でもストイックな挑戦でもない。
ただ、鈍る習慣から距離を置いただけだった。
もし、なんとなく飲む夜に違和感を覚えているなら──
それは、自分を整えたいという前向きなサインかもしれない。
飲んでもいい。
でも、飲まなくても、ちゃんとやっていける。
むしろその方が、自分をもっと好きでいられる。